千年の森づくり日記

ブナの森のふもとで日々会う人たちとのやりとりを楽しくお伝えします。
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高丸山で生物多様性を考える〜高丸山ガイド秋のブナ林〜

 みなさん、こんにちは。ガコです。

2〜3日前の天気予報では、23日は晴れ模様でしたが、
22日夜よりどうやら旗色悪く…。
23日朝から上勝は雨が降っていました。
おかげで、町内運動会は来週に持ち越し。
気が付くと運動会シーズンなんですね〜。

高丸山では、秋の高丸山ガイドを行いました。
朝は雨が降っていたのですが、「やむやろうな〜」と思っていたら、
9時すぎには、ふれあい館周辺ではお日様が見え始めてきました。
「やったね!」と山の神様に感謝し、
本日開催の高丸山ガイドはスタートしました。


今回の高丸山ガイドは、通常のかみかつ里山倶楽部主催のイベントではなく、
生物多様性とくしま会議山部会主催(里山倶楽部所属)のガイド登山でした。
ということで、ガイドも今回はいつもと異なります。
今回は、より森を深く知ってもらうためのガイド内容でした。

講師の方は、

徳島県自然保護協会会長の森本康滋先生
高丸山の植生について、たくさんのお話をして頂きました。

参加者の皆さんを安全に登山、下山させて下さったのは、

剣山系の三嶺(みうね)を拠点としている、三嶺の自然を守る会の暮石洋氏
シカの食害の影響や、高丸山のオーバーユースの問題についてもお話しして下さいました。

その他にも、とくしま会議の山部会メンバー、里山の風景を守る会の皆様にも
スタッフとして安全管理につとめてもらいました。


今回は徳島駅からバス送迎があり、ふれあい館でいったん集合。

簡単なあいさつをしました。
外を見ると、「おお、晴れている」
山も晴れてると良いな〜〜と思っていました。


挨拶の後は、バスに乗り込んで、高丸山へ。
高丸山は、ガスが発生していました。
ふれあい館は晴れていたのに…。
「天気、雨が降りそう…」

とはいえ、気を取り直してガイド登山準備です。

準備運動は欠かせません

森本先生を先頭に、ガイド登山スタートです。

先生からは、植物の説明はもちろん、高丸山の自然林の状況についてたくさん、
お話を頂きました。



高木層・亜高木層・低木層・下層植生という4階構造なのが、正しい森林の姿。
「森は4階建てなんや」との、先生のお話。

そんな見方で高丸山を見たことが無かったので、とても新鮮でした。

今は、ニホンジカによる下層植生と低木層のあたりがひどく食害を受けていて、
枯れ枝や落ち葉が分解されて腐葉土が出来る前に、全部流されてしまう。
そうなると、高木層・亜高木層が生長、生息できる肥料がなくて、森が弱る一方とのことです。

ううう、高丸山は一体どんな状況ですか〜〜と、先生に伺ったところ、
「高齢化の進んだブナと、子どもが居ない状況。+シカの食害」で森が弱っている
とのことです。
森でも少子高齢化と、食糧自給率の低下!!!
ニンゲン世界とおんなじ問題が発生中。

どうしたら良いんでしょうね。
これから考えていきますか。早く、急いで。

そんなお話を受けながら、山頂に向かっていきます。


途中から参加者の皆さん、無言になります。
高丸山の登山は、三つ尾の峠から徐々にしんどくなってきます。
がんばれ〜〜

展望台もガスで真っ白。
景色のけの字も見えません。
心の目で駐車場とか、徳島市内方面とか、西三子山を見てもらいます。
展望台からはあとふた頑張り。

途中で先頭を歩く、暮石氏が高丸山の登山道を見て、
「以前の三嶺もこんな道の状況でした。あと数年もすれば、道が1メートルくらい
掘れていって、ますます道が荒れるような気がします」
とのこと。
オーバーユースの問題ですね。
高丸山だけでなく、徳島県、四国の山、全国の山すべてにあてはまる問題です。

頂上付近の岩が露出している登山道。
毎年毎年、だんだん道の状況が悪くなっている気がします。
これもどうしたらいいんだろう。

そんなことを思いながら、頂上。


ガスが〜〜かかっていますが、みんなでハイチーズ。

お昼御飯も大急ぎで食べて、体が冷え冷えにならないうちに下山。
下りは登りとは違う大変さがあります。
登りは体力勝負ですが、下りはバランスと筋力がものを言います。
しかも雨の後なのでツルツル滑りやすい道に、みんな苦労しました。

ブナ林でちょっと一服した後、駐車場へ。

下りの途中で、ようやく頂上にお目にかかりました。

「あれが高くてまあるい山。高丸山のピークです」ということができました。

駐車場につくと、またしても高丸山はガスがかかり、今日は高丸山、ごきげんナナメだった
ようです。
とはいえ、参加者皆さんケガなく、事故なく、終えることができました。

最後に次回の生物多様性とくしま会議の山部会活動、
「三嶺に登ってシカ防護ネット巻き体験」のアナウンスをしました。
次回は、暮石氏のホームグラウンド、三嶺での活動です。

どんな山行になるか楽しみです。


他には、他部会の行事食から、食と自然と人の暮らしのつながりを学ぶイベントの案内や、
千年の森の「高丸山の森林調べ」←大募集中。
等の案内も。

秋はイベント盛りだくさん。
ぜひ、高丸山に、県内各地のイベントに足を運んでみてください。

最後に、生物多様性とくしま会議の活動については、下記のアドレスから見ることができます。
興味があればのぞいてみてください。
http://tokushima-kaigi.aicon-tokushima.co.jp/index.php?FrontPage











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この記事に対するコメント

ガコさんこんにちは。
昔ながらの薪の生活をすれば山は元気になりますね。
がしかし、仰られるようにオーバーユースに発破を掛けますから入山規制もしなくてはいけませんね。

生態系を壊さないように衣服や靴の消毒も必要かも。これは牟岐大島や出羽島でもやってこらいたいですよ。
☆Take It Easy☆ | 2012/09/24 1:34 PM
Take It Easyさん

コメントありがとうございます。
昔ながらの山の利用、自然との付き合い方が何よりなのでしょうね。
入山時の靴の泥おとしなどは、欧米での山に入る前は行っているようですね。外来種を山に入れない、植生保全のためだとか。
オーバーユースに関しては、今後考えていかなくてはいけない問題です。
とはいえみなさんに森の良さを知ってもらうには高丸山はちょうどいいので、さてさてどうしたものか、です。
良い案があれば、またコメントお願いします。
ガコ | 2012/09/25 9:15 AM
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